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indeed(インディード)とは?
indeed(インディード)は月間およそ3,460万人(2020年1月現在)もの求職者が検索するサイトです。
求職者が、希望する職種や業種そして勤務地を入力すると、マッチする求人がずらっと表示されます。
採用活動を行う企業側は、indeedにアカウント登録→求人内容を入力するだけで、無料で求人記事を掲載できます。募集する雇用形態も、正社員・パート・アルバイト、すべてに対応しています。
多くの求職者にアピールすることができるので、indeedの人気は昨今ますます上昇。半面、これまでの求人サイトとの違いや「なぜ無料なの?」という不安から、なかなか始められないという採用担当者の方もいることでしょう。
そこで、indeedのしくみや掲載方法をご紹介していきます。さらに「すでにindeedを始めているけれど思ったほど効果が出ない……」というお悩みについても、理由や改善策について解説していきます。
indeedは求人サイトではなく「求人情報検索エンジン」
indeedは求人情報に特化した検索エンジン。言い換えると「GoogleやYahoo!の求人情報版」といったところです。
仕事を探している人(求職者)は、indeed内の検索窓に「希望する職種や業種および勤務地」を入力。するとネット上のあらゆる求人情報がまとめて表示されます。
以前のように求人サイトを1つずつ見に行く必要がないのでとても便利です。自分に合う求人情報を一気に見ることができます。
どうしてこんなに多くの求人情報が一度に表示されるの?
求人情報がまとめて表示される理由。それはindeedがweb上の求人記事や求人サイトを常に巡回し(クロールといいます)、情報を集めてきているからです。いろいろな求人サイトの内容はもちろんのこと、企業サイトの中の採用ページにある求人情報も網羅しています。
それに加えて、各企業がindeedへ直接掲載する情報も掲載されるため、非常に多くの情報をまとめて表示できるのです。
採用側のメリットは「求職者の目に届きやすいこと」
例えば静岡県浜松市の住宅会社(A社とします)が、インテリアコーディネーターを募集するとしましょう。
「浜松市 インテリアコーディネーター 求人」とGoogle検索すると、indeedの求人情報が1番上に表示されることがほとんどです。そしてindeed内の求人情報の中にA社の情報が入っていれば、自動的に求職者に目に留まりやすくなります。
つまりindeedに登録してあれば、自社の求人情報が効率よく求職者に届くのです。
Step1 無料掲載のしくみと始め方 ~indeedを利用していない採用担当者向け~
indeedに興味はあるけれど何となく難しそう……そんな採用担当者様のために、まずはindeed掲載のしくみについて説明します。
indeedに掲載される方法
indeedに掲載されるには、以下のルートがあります。
1.indeed自身が求人情報をチェックして掲載
indeedのシステムは、随時ネット上を巡回してあらゆる求人情報を探してピックアップします。求人サイトはもちろん、インターネットハローワーク、企業ホームページ内の採用情報と思われるページなども探してindeed上に掲載します。
2.無料掲載枠に企業側から登録して掲載
もちろん、自分たちで掲載申請することもできます。1のようにindeedにピックアップしてもらうのを待つよりも早く掲載できます。
indeedのトップページ右端にある「求人広告掲載」をクリック。アカウントを開設した後、すぐに自社の求人情報ページを作ることができます。
まずは登録して、無料掲載を始めましょう
月間訪問者数3,460万人という圧倒的なユーザー数を誇るindeed。少しでも多くの人に自社求人の内容を見てもらえるよう、まずは登録して無料掲載を始めてみましょう!
Step2 indeedを有料利用することのメリット ~無料利用中の採用担当者向け~
indeedは無料掲載でも求人活動を進めることができるのが大きな利点です。ただ、なかなかいい人材に巡り合えない場合は有料掲載も検討してみる価値があります。
有料とはいえ、indeedの料金システムはクリックされた分だけ課金される「クリック課金型」。求人サイトに掲載する場合と比べて少ない金額でスムーズな採用活動をすることができます。予算も自分たちで自由に決められるので、まずは少額で始めてみてはいかがでしょうか。
無料掲載でできること・できないことを改めて確認
改めて、無料掲載の特徴を見ていきましょう。
- 無料掲載は有料掲載欄よりも下に表示される
- 無料掲載は、時間が経つと表示順位が下がってしまう
- 無料掲載は、表示順位が安定しない
無料掲載は、ざっくりいうと必ずしも求職者の目に留まるとは限らない、ということ。掲載直後は1ページ目に掲載されていても次第に掲載順位が下がっていきます。順位が下がるにしたがって、求職者に見てもらえない、クリックしてもらえない可能性が高まります。
「この日までに〇人採用したい」と期間や人数が決まっているなら、有料掲載に切り替えるのがおすすめです。私たちフォスターが運用を代行しているケースを見ても、有料掲載の方が圧倒的に採用実績が出ています。
有料掲載にチャレンジ! その方法&効果
indeedはクリック課金型
indeedの有料掲載は「クリック課金型」。表示されただけではお金はかかりません。クリックされたときのみ料金が発生する仕組みです。リスティング広告と同じ仕組みですね。
「自動調整設定」と「手動設定」の2種類があります
課金の方法は、indeedに運用を任せる「自動調整設定」のタイプと、自分でカスタマイズする「手動設定」のタイプがあります。おすすめは手動設定。
上限クリック単価と総予算を自分たちで決める方法です。まずは「上限クリック単価100円+総予算30,000円」でスタートしてみましょう。
この場合、1回クリックされたら最大100円かかり、300回クリックされたら(300人が求人内容をチェックする)表示が終了する、という具合です。
クリック単価が高いほど表示機会が増え、見てもらう可能性が高まりますが、予算がなくなってしまうのも速いです。バランスを見ながら運用していくテクニックが必要です。
【参考】業種・職種ごとの平均クリック単価
- 営業…100~400円
- 建築…150~450円
- 介護…100~300円
1職種につき予算3~5万円×最低3ヵ月間で、じっくり進めよう
早く採用したいと1ヵ月に10~20万円かけて露出を増やすこともできますが、私たちの経験上、短期間で効果を狙うのは難しそうです。月の予算を抑え、少なくとも3ヵ月以上をかけたほうが優秀な人材が見つかることが多いです。
例えば20万円の予算なら、20万円を1ヵ月間ではなく、5万円×4ヵ月といった具合です。
自社と相性の良い人が応募してくる求人記事の書き方3つ
クリック単価と総予算を決めたら、実際に求人記事を書いていきましょう。ここでポイントとなるのは、いかに自社と相性のいい人材にクリックしてもらうか、ということ。クリックしてくれる人が多くても、応募や採用につながらなければお金を無駄に使ってしまうことになります(これがクリック課金の悩ましいところです)。
まずは以下のポイントに注意して記事を作っていきましょう。できあがった求人記事は社内外の人に実際に読んでもらってチェック。また、公開から1ヵ月経っても応募がない場合は、タイトルや内容を見直すことも大切です。
1.正社員とアルバイト、両方募集する場合はそれぞれに向けて書く
求人記事を正社員用とアルバイト用それぞれに作成します。注意する点は、まったく同じ内容にしないということ。職種は同じでも、勤務時間や仕事の内容は少しずつ違うはずです。細かく表記して差別化を図りましょう。
2.勤務地の近隣からも募集したいときは通勤方法なども入れる
勤務地が静岡県浜松市、そして隣接する磐田市からも募集したいときは求人記事を2つ作ります。「勤務地」タブをそれぞれの市区町村に設定し、なおかつ内容に関してもそれぞれの市区町村にマッチしたものを作りましょう。
最寄り駅からの徒歩時間や車通勤OKなど、通勤のしやすさなどもアピールポイントに。タイトルと勤務地がしっかり書かれていれば、ユーザーのミスクリックが防げ、ムダな課金がなくなります。
3.給与以外のメリットをアピールする
近隣の同業他社と比較して自社の給与が低い場合、それ以外のメリット(福利厚生や現スタッフの生の声など)を積極的に入れ込みましょう。求職者にとって給与はポイントの一つではありますが、福利厚生や働きやすさも同じくらい大切。
自社のウリを振り返って、メリットになる事柄は積極的に記事の中に入れ込みましょう。
4.職種名はできる限り詳しく
どんな仕事をするのか、が一目でわかるように、職種は詳しく(かつ簡潔に)記載しましょう。
- レストランのスタッフ
- レストラン ホールスタッフ(ランチのみ/土日のみ)
- レストラン ホールスタッフ(正社員登用あり)
1に比べて2と3は、どんな人が求められているのか想像しやすいですね。具体的にイメージできるように書けば、それだけマッチした人材があなたの求人記事をクリックしてくれます。
indeedはクリック課金制なので従来の求人サイトよりはるかに安価で効果を得られることが多いです。そして、せっかくお金を使って掲載するのならば上記の4つのポイントに気をつけながら求人記事を作成できるといいですね。
Step3 掲載後も予算配分や求人原稿を常に見直して上手に運用 ~有料利用中の採用担当者向け~
有料掲載でポイントとなるのが、実は運用です。indeedにはAIに運用を任せる「自動調整」型がありますが、自社運用のほうが予算を有効に使えます。予算の配分の仕方については「step2」を参考にしてください。
また、求職者はindeedで興味を持った会社のホームページやSNSをチェックすることが多いもの。ですから自社のホームページの見直しもしっかり行い、情報を最新にアップデートしておきましょう。
1ヵ月ごとにタイトルや原稿内容を見直して、情報を最新に!
有料掲載後1ヵ月経っても採用活動が進んでいないならば、indeedの記事内容を再確認してみる必要があります。以下の個所を特に見直してみましょう。
求職者のメリットをタイトルに
自社のウリと求職者にとってのメリットは似て非なるもの。求職者が“働きたい”と思えるタイトルで、目を引き付けることが大切です。
内容はより具体的に
給与や勤務時間、福利厚生などは箇条書きにするなど読みやすく記載しましょう。
最低3ヵ月かけてindeedの採用活動を。その理由は「転職活動の長期化」
2020年3月~2021年2月に仕事探しを行った人のうち、「転職活動に特に期間(期限)を決めていなかった」「いい仕事があれば転職しようと考えていた」という人が45%ほどを占めました(出典:株式会社リクルート ジョブズリサーチセンター「コロナ禍の仕事探し実態調査」)。
従来は「〇月までに次の仕事を探そう」と期限を決めて転職活動をするのが一般的でしたが、最近では転職活動に期限を設けず、いい仕事に出会うタイミングまで待つ人も少なくないようです。
となると、採用担当側も常に求人情報をアップデートしつつ、いい人材との出会いを長い目で待つ必要がありそうです。
自社のホームページを見直しておこう
indeedを見て興味を持ってくれた求職者は、ホームページなどを参考にして、よりあなたの会社を知りたいと思っています。自社ホームページを求職者の目線で再チェックしてみましょう。
経営理念ページ
会社に興味を持った求職者は、経営理念や社長メッセージを読んで、自分が働くイメージを作ります。
採用情報
自社サイト内に採用ページを作りましょう。indeedには書ききれない現役社員の声などを入れれば、求職者は会社に親近感を抱くことができるでしょう。
indeedの運用&ホームページリニューアルはプロに任せるのも手
indeedの運用に関しては奥が深く、兼務するのには少々手がかかってしまうのが難点です。この機会にホームページのリニューアル(経営理念や採用ページを含めて)なども考えるのであれば、専門の会社(採用代理店や制作会社など)に相談してみるのもいいでしょう。
運用専門会社の記事作成では、以下の事柄が期待できます。
- 専門ライターによる募集要項ライティング(読みやすい文章)
- キーワード選定(上位表示されやすいワードを記事内へ挿入)
- 会社の特長や業務内容を第三者目線でフラットに表現
- 運用経過を解析し、改善
一度専門会社の力を借りて記事作りのノウハウを覚え、次回からは自分たちで工夫しながら運用をしていくことができます。私たち株式会社フォスターでも、採用支援のひとつとしてindeedの運用代行を承ります。最適なキーワード選定や分析・改善をオーダーメイドで進めていくことが可能です。
まとめ
indeedはとても便利な求人検索エンジンです。そして同時にとても奥が深いです。
まずは無料掲載→慣れてきたら有料掲載→さらに上手な運用、というようにフェーズに合わせてスタイルを変えながら上手に利用していきましょう。
運用の途中で困ったことがあればお気軽にご相談ください。