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タイトルタグはSEOの基本
タイトルタグは、サイトやページの内容を30文字程度にまとめたタグのことです。内容を端的に表すタイトルはユーザーのクリック率をアップさせます。また、タイトルタグはSEOとしてもとても重要。検索順位やクリック率をアップさせるには欠かせないものです。
ですが実際は、サイトや記事を書いた後に「あ、タイトルタグ作らなきゃ」と慌てて適当に付けがち。できれば時間をかけて考えるのが大切です。設定したキーワードで検索してみて、その上位結果のタイトルタグに自分の考えたタイトルを紛れ込ませ、欠けているものやブラッシュアップできるところはないかを見てみるのがいいでしょう。ブラッシュアップの方法は、コラムの後半で説明します。
そもそもタイトルタグとは?
タイトルタグとは、サイトやコンテンツ、コラムなどのページタイトルを表すhtmlタグのひとつです。タイトルタグはheadタグの中に記述されており、検索結果の一覧に出てくる「題名」です。また、ページに飛んだ際、ブラウザのタブにも表示されています。
タイトルタグはどこに書いてあるの?
ところでタイトルタグって、どこを見たらわかるのでしょうか。タイトルタグは「ページのソース」を見ると分かります。以下の方法で確認できます。ディスクリプションなどと同じ調べ方です。
- タイトルタグを調べたいページを開き、右クリック
- 「ページのソースを表示」をクリック
フォスターのコラムページを例に、チェックしてみましょう。
この方法を使うと、どんなwebページも、タイトルタグを確認することができます。「このサイトはどんなタイトルタグかな?詳しく見てみたいな」というときは、この方法でチェックすることをおすすめします。
ディスクリプションタグについてはこちらをご覧ください。
ディスクリプションタグの確認方法
タイトルタグはどうして大事なの?
では、なぜそんなにタイトルタグが重要なのでしょう。それには2つの理由があります。主にユーザー向けと検索エンジン(Google)向けです。
理由その1 内容が端的に表されたタイトルはクリックされやすいから
タイトルタグが重要な理由、それは「内容が分かりやすいタイトルはクリックされやすいから」です。タイトルタグは、そのページの看板といってもいいでしょう。
あなたは、ある言葉を検索したとき、ずらっと並んだ検索結果からどのページをクリックしますか?順位の高いものからざっとタイトルを見て、「自分が知りたい内容の答えが書いてありそうだな」と目星をつけてクリックするのではないでしょうか。
タイトルタグが、ページ内容を端的にかつ詳しく説明していれば、たくさんのユーザーが目を留め、クリックしてページを見てくれることにつながります。クリック率はとても大切です。
クリック率が上昇するとGoogleは「これは多くの人にクリックされているからユーザーにとってメリットのあるサイトなのだな」と評価し、順位に反映させるようになります。
もちろん、私たちは「看板」と同じくらいサイトの中身にもこだわらなくてはなりません。コンテンツをしっかり作り込んだうえでのタイトルです。
魅力的なタイトルを見つけてクリックして内容を見てみたら「想像していた内容と違っていた」「とても薄っぺらい内容だった」とがっかりした経験はないでしょうか。タイトルだけにこだわって中身をおろそかにするのはもちろんNGです。
逆に、サイトの内容がとてもいいものであるにも関わらず、タイトルタグが内容にマッチしていないものだと、ユーザーはクリックせず内容を見てもらうことはできません。せっかく作り込んだサイトをクリックしてもらうために、魅力的なタイトルタグを作ることはとても大切なのです。
理由その2 タイトルタグはSEOにも直接かかわる要素だから
GoogleやYahoo!といった検索エンジンは、サイトやページの中身を独自のアルゴリズムを用いて評価し、ユーザーに有益な内容だと判断した順に上位表示していきます。
その順番を決めるための要素として、タイトルタグが用いられます。
Googleの公式のガイドラインを見てみると、クローラーがサイトを評価する際の指標の一つに、タイトルタグを採用していることが分かります。
Googleはサイト内の内容をすべて把握しているわけではなく、タイトルタグをはじめとするタグを読み込んでサイトを認識します。ですからサイト内にいくらいいことが書いてあっても、正しくタグを設置しないとそれがGoogleに伝わりません。これはとてももったいないことです。分かりやすいタイトルタグを正しく表示することで、Googleに正しく認識してもらいましょう。
良質なタイトルタグを作ると、ユーザーの評価もGoogleの評価も上がります
上記で解説したとおり、タイトルタグはユーザーと検索エンジンの両方に対して有効です。そしてお互いに相乗効果をもたらします。
- ユーザーがある事柄、単語について検索
- 検索結果から、分かりやすいタイトルをクリック
- 実際のサイトを見て、自分が求めていた内容ならばユーザーの満足度アップ
- 満足度の高いサイトは、Googleの評価にも好影響
- 検索順位が上がる
- より多くのユーザーの目に留まる
- クリック数が上がる
このように、ユーザーの満足度を上げることが、結果的にGoogleの評価を上げ、さらにユーザーの目に留まりやすくなってクリックされる率が上がっていくといういいサイクルを生み出します。
ユーザーファーストのタイトルタグを作れば、結果的に検索順位を上げてクリックされやすい状態をキープできるというわけです。
タイトルタグを丁寧に作ることがいかに大切か、が分かりますね!
クリック率の上がるタイトルタグのつけ方
それではここから、具体的なタイトルタグの作り方を見ていきましょう。タイトルタグは前述したとおり、サイトの看板です。ユーザーは看板を見て、サイトに入ろうかどうかを決めます。ですから「このサイトは○○な悩みを解決できますよ」「このサイトは△△な人に読んでもらいたいです」という内容を、端的に表すタイトルを考えましょう。
step0 【準備】ペルソナの明確化&選定キーワードの再確認
タイトルタグを作る準備段階として、あなたのサイトやページを読む人(=ユーザー)について、いま一度明確化させましょう。このサイトに来てくれる人は、何に関心がある人かな?何に困っている?どんな言葉に反応するだろう?などを具体的にイメージすることはとても大切です。
「そんなことは、サイトやコラムの内容を作る際にすでに考えているよ」という方も多いでしょう。その場合も、タイトルタグを考えるときに改めてターゲットを思い出してみましょう。
また、ターゲットが普段よく使う言葉も考えることで、より”刺さる”タイトルを作ることができます。例えば……
- サイトの内容が初心者向けの場合
→専門用語は多用しない(使用すると、難しそうと敬遠されがち) - ターゲットの年代
→使う言葉を年代に合わせる(10代の女性と50代の男性では使う言葉が違う)
ターゲットの年齢や性別、属性をはっきりさせることで、刺さるタイトルタグを作ることができるようになります。
また、タイトルタグを考えるときにしっかり再確認しておきたいのがキーワードです。サイトやコラムを作る際に選定したキーワードは、「この単語で検索してもらいたい」と決めたものでしたね。このキーワードはタイトルタグに必ず入れ込む大切な単語です。実際にタイトルを決めるときに忘れずに入れられるよう、いま一度確認しましょう。
キーワード選定についてはこちらも参考にしてください。
【BtoC・初心者向け】検索キーワードの選定について ~キーワードはお客様の悩み事から探そう~
step1 タイトルタグは30字程度で作る
さて、実際の作業に入っていきます。タイトルタグは検索結果一覧に大きく表示されますが、途中で切れてしまうこともあります。その最大表示字数はブラウザによっても多少変わりますが、PC表示で32字程度、スマホ表示では40文字程度と言われています。30文字を目安に作成しましょう。
ただし無理に30字ぴったりにまとめることはありません。字数にこだわりすぎて意味が通じなくなったり、文章がおかしくなったりしてしまうなら、後ろの文字は省略覚悟で書いても問題ありません。ただし、30文字以降は省略される可能性があるとして、重要な言葉(もちろんキーワードも)は入れないようにしましょう。
step2 検索キーワードはなるべくはじめの方に持ってくる
サイトやページを作った際に決めたキーワード。タイトルタグには必ずキーワードを入れましょう。できれば30文字のはじめの方に入るように調整するのがポイントです。また、「この単語でもヒットするといいな」といくつもキーワードを入れるのは逆効果です。ロングテールキーワードでも2~3単語に絞って入れるようにします。
入れる場所は、できればはじめの方に持ってくるが効果的です。人間の目は、左端からZの形に動きます。ユーザーの視線の動きを的確に捉え、「このタイトルには私の知りたい内容が入っている!」と思わせることができるからです。
キーワードを冒頭に持ってくるとSEOに効果があると以前はよく言われていましたが、現在はそこまで厳格にこだわらなくても問題ありません。ただし前述したとおり30文字以降は表示されない危険性もあるので、「なるべく前の方にキーワードを持ってくる」ことは心がけるのが無難です。
step3 ユーザーの利益になる「お得ワード」を入れこむ
webサイトを検索するユーザーは、何かしらの疑問や悩みを解決しようとしています。タイトルに「私の疑問を解決してくれそう」と思わせる言葉が入っていたら、迷わずクリックしてしまうでしょう。
例えば、ある人が「自社のSNSを代行してもらうにはいくらかかるのかな」と「SNS代行 費用」というキーワードで検索したとします。この疑問を抱えているユーザーはどんなことが知りたいのか想像してみましょう。
- SNSの運用代行をしてもらいたい、費用の相場はどのくらいかな
- 費用が高いと上司に反対されるかな、説得できるかな
- SNS運用って具体的にどんなことをお願いできるのだろう
- 自社にマッチする運用代行会社は?
- 何種類かプランがあるのだろうか
- 代行のデメリットはある?
ユーザーの疑問、ユーザーのお悩みを書き出し、同時に自分のサイトやコラムがこの中のどのお悩みを解決できるかを考えます。
例えばあなたのサイトが、SNS運用代行の費用、代行のメリット&デメリットについて詳しく説明したサイトであれば、「費用」「代行のメリット&デメリット」という言葉をタイトル内に入れることでユーザーの目を引くことができるでしょう。また、上司を説得する根拠や魅力的なプランについて説明しているサイトであれば、そのワードをタイトルに入れ込んでもいいですね。
このように、ユーザーが「このサイトを見れば自分にとっていい結果をもたらしてくれる」と思わせるタイトル付けを実践するのがおすすめです。
目に留まる・印象に残るタイトルタグのつけ方
「数字」で具体性をアップ
タイトルのわかりやすさをアップするには、具体性が重要です。具体性を上げるために数字を効果的に使いましょう。これはタイトルタグに限らず、普段の文書などにも利用できます。数字を使うことでユーザーが具体的にイメージしやすくなり、理解度アップを手助けしてくれます。
例えば
「私は今朝早く起きました」
この文章を見た時、あなたは何時くらいを想像しましたか?
元々早起きの方は「早起きって3時くらい?」と思うかもしれないですし、宵っ張りの方は「8時くらいかな」と思うかもしれません。
「私は今朝4:30に起きました」
時間をしっかり明記すれば、どの人も同じ「4:30」という時間が脳内にインプットされます。
このように、具体的な数字を使うことはとても有効です。タイトルタグ作成に応用してみましょう。
「この方法ですごく痩せました」
これではいったいどのくらい痩せたのか分からず漠然としています。成果があったのかなかったのかあいまいです。
「この方法で8kg痩せました」
8kgも痩せたの?それは効果がありそう!と具体的なイメージができますね。
タイトルは、見た瞬間にスッと理解できることが最も重要です。だからこそ具体的な数字を積極的に入れて、ユーザーが楽に想像できるよう手助けできるタイトルを作りましょう。
タイトルタグに入れるべき数字は「確率」「日数」「新鮮さ」
タイトルタグに入れやすい数字の例として、以下のものがおすすめです。
- 確率……〇%の人が実践!
- 日数……〇日続けてわかった
- 新鮮さ……2022年最新版
書き手のキャリアを数字でアピール
また、ユーザーはサイトやコラムに対して安心感を求めます。どんな人がこのサイトを運営しているのか、このコラムを書いているのかは重要です。ですから、もしあなたがキャリアを持っているのなら、積極的にタイトルタグに入れて信頼感&安心感をアピールしましょう。
- 業界歴〇年のwebディレクターが解説
- 年間〇回の講演実績を持つマーケッターおすすめ
「記号」で目を引いてインパクトをアップ
タイトルのインパクトを上げるには、記号を使うのがおすすめです。タイトルタグは、ユーザーの目を引き、クリックしてもらうことが一番の目的。だから記号を効果的に使うのもいいでしょう。
よく使用されるのは、強調するための【】〈〉、言葉をわかりやすく切るための・|などがあります。もちろん、使わなくてはならない理由はありませんし、多用すれは読みづらくなるので無理に入れ込む必要はありません。
キーワードに「地名」や「ユーザーの利益」などを掛け合わせる
目を引くタイトルタグにするには、ターゲットユーザーが検索窓に入力しそうな単語を入れ込むのもおすすめです。「愛知県豊橋市のホームページ制作会社〇〇〇」のように、キーワードと地名を入れることで、この場所で探しているユーザーに向けてよりピンポイントにヒットさせることができます。
タイトルタグはページごとに異なったものを設定しよう
タイトルタグはページごとの看板、と最初にお伝えしました。ユーザーも検索エンジンも「このページには何が書いてあるのかな、私が知りたい内容は載っているかな?」とチェックしながらクリックするかどうか決めます。例えばあなたのwebサイトが10ページあったとしたら、各ページにそれぞれ別の内容が書いてあるはずです。したがって、ページごとにタイトルを作り分けてタグを設置することが必要です。
これはタイトルタグの他に、ディスクリプションタグについても同様です。ディスクリプションタグについてはこちらをご覧ください。
自分で作ったタイトルタグを検証&ブラッシュアップする方法
自分で作ったタイトルタグの出来はどうか、ちょっと自信がない、そんな時に簡単にチェックする方法をお伝えします。
- 自分が設定したのと同じキーワードでGoogle検索する
- 上位10個のタイトルタグをコピーする
- コピーした10個のタイトルをExcelシートに並べる
- その中に自分が作成したタイトルを紛れ込ませる(入れる場所は1位でも5位でも10位でもどこでもOK)
- 社内の他のスタッフにExcelシートを見てもらい、興味をひくタイトルタグとその理由を聞いてみる
実際に上位表示されているタイトルタグと自分のタイトルタグを並べて見てみることで、「ここはもう少し数字を入れてわかりやすくしよう」「字数が少ないからもっと増やそう」など、具体的な改善点が見えてきます。ぜひ実践してみてください!
タイトルタグを作ったけれどなかなか順位が上がらない…
実際にタイトルタグを作って公開したもののなかなか検索順位が上がらない……。このようなときは、タイトルタグをもう一度見直してみましょう。また、タイトルタグ以外の原因も探ってみることが大切です。
タイトル変更のポイントと手順
サイト(または特定のページ、コラムなど)の順位はGoogleサーチコンソールを見ると分かります。
- サマリー画面から右横の「レポートを開く」をクリック
- グラフ上の「平均掲載順位」にチェック→。
- 下段表の左から2番目「ページ」をクリック→各ページの表示回数、クリック数、CTR(クリック率)が分かります。
この結果を確認して順位が良くなければ、タイトルタグを変更してみましょう。変更時には次のことに注意してください。
キーワードを盛り込みすぎていないか
タイトルタグに入れるキーワードは欲張ってはいけません。盛り込みすぎると、結局「何について書かれたページなのか」がぼんやりしてしまい、検索ユーザーに刺さらず検索エンジンからも評価されません。タイトルタグに入れるキーワードは多くても3つ程度に絞り込みましょう。
タイトルタグだけでなく、サイトの全体の中身を再チェック
キーワードを入れすぎず、セオリー通りにタイトルタグを作ったのに順位が思ったように上がらない場合、タイトルタグ以外の原因も考えられます。
タイトルとサイト内の内容は合っているか、ユーザーの欲しい答えはわかりやすく掲載されているか、などをユーザーの目線になってチェックしてみましょう。タイトルタグを見たユーザーが「ここには自分の欲しい答えがあるかもしれない」と思ってクリックしたら、意図しないページだった。これではGoogleも高評価にはしないでしょう。
検索順位はGoogleが設定している独自のランキング「検索アルゴリズム」を元に決められています。最近のGoogleは、「E-A-T(専門性・権威性・信頼性が高いかどうか)」や「モバイルフレンドリー(スマホ対応)」に力を入れて評価をしているといわれています。サイト内のクオリティが一層評価されているのです。特にスマホ対応は、まさに待ったなし。もしも対応していないなら最優先で進めましょう。
順位の変化は半年~1年程度かかることも
なお、検索順位が上がるのにはある程度の時間がかかります。すぐに順位が上がらないからといって、キーワードをころころ変えるのはよくありません(E-A-Tやモバイルフレンドリーにはすぐ対応)。
少なくとも半年~1年は様子を見ていきましょう。ただしその期間も、ユーザーが満足するコンテンツになっているかどうかを常にチェックしてブラッシュアップしていくことがポイントです。
タイトルタグはwebサイトの看板!時間をかけて考えよう
タイトルタグは、Googleがサイトを評価する際の指標の一つにしているほどSEO的に重要です。また、ずらっと並んだ検索結果表示一覧からユーザーがどのサイトをクリックするかを決める、最も大切なタグでもあります。
私たちはサイトを作った後やコラムを書いた後、つい「これでいっか」と簡単にタイトルタグを決めがちですが、ここでもうひと踏ん張り!ユーザーがクリックしたくなるにはどうしたらいいかを今一度考え、具体的な数字を入れたりして作ってみましょう。そして自分だけで完結せず、周りのスタッフの意見も積極的に取り入れてブラッシュアップし、魅力的なタイトルを完成させましょう。